京都市東山区の円山公園にある長楽寺。
少し山の中腹に位置していることからなかなか観光客は知らない寺院です。
長楽寺は古来から紅葉寺と称され、境内の約20本の紅葉が美しいグラデーションを奏でます。

山門の外からも見える参道と本堂。ここの紅葉がメインスポット。


特別公開期間は本堂内の拝観が可能。



建礼門院御髪塔
ここに髪を納めたと伝わります。

相阿弥作と伝わる庭園。相阿弥は他にも清水寺塔頭の成就院の月の庭、銀閣、青蓮院門跡などの庭園を作庭しています。

長沢芦雪先生の塚
長沢蘆雪は江戸時代中期の絵師で円山応挙の弟子。
円山応挙の写実とは逆で、大胆な奇想、構図の絵が多く、奇想の絵師とも称されます。

境内からは円山公園や八坂神社を望むことができます。

長楽寺は時宗の寺院で本尊を准胝観音とする洛陽三十三所観音霊場の第七番札所です。
805年に桓武天皇の勅命によって最澄が創建。当時は天台宗延暦寺の別院でした。
安徳天皇の母である平徳子は源平合戦の壇ノ浦の戦いで、安徳天皇の入水のあとに平徳子も海に飛び込むも、自身は救助されてしまいます。
その後京に戻り、出家します。その出家した場所が長楽寺になります。
1385年に国阿により時宗に改宗。
明治時代中期には伏見城の遺構と伝わる西賀茂の正伝寺の法堂を本堂として移築されました。
書院の庭園は相阿弥作と伝わります。
| 住所 | 京都市東山区円山町626 |
| 拝観時間 | 9:00~16:00 |
| 拝観料 | 通常期800円 小中学生400円 特別展開催期1000円 小中学生500円 夜間拝観1000円 |

