京都に旅行に来たときにお土産に何を買って帰れば良いかとても悩みます。
多くの人が知っている生八ツ橋や宇治抹茶を使ったわらび餅、漬物などが容易に思いつきますが、京都にはかつての御所に献上するための上菓子店など、ワンランク敷居の高いお菓子も存在します。
品薄で簡単には入手できないものもあるため、お土産にこれらを選ぶときっと喜ばれるでしょう。
今回は京都市民が、数あるお菓子の中でもおすすめしたいお菓子を5つ厳選してみました。
正直、5つに絞るのはとても難しく、このお菓子をランク外にするのは辛いなあ...と感じながらよりいいものを選んでいますのでぜひご参考ください。
笹屋伊織 どら焼き

弘法大師の月命日である21日にちなんで、毎月20、21、22日の3日間しか販売されない幻の和菓子が笹屋伊織のどら焼きです。
どら焼きといえば、アニメのドラえもんに出てくるような丸い形が一般的ですが、このどら焼きの形は細長い筒状です。
江戸時代に東寺の僧侶から依頼されて作られ、鉄板の上に生地を広げ、こし餡を巻くように包み込みます。
食感は生地はもっちり、こし餡はサラッと上品な甘味があります。
松屋藤兵衛 松風

西本願寺の門前菓子として知られる松風。今回紹介する松風は北大路エリアに位置する松屋藤兵衛です。
松風は、表現するなら「和風カステラ」と言えるでしょう。
小麦のグルテンに麦芽飴、白味噌を加えたもっちり弾力のある生地の表面をこんがりと焼き上げて作られます。
松屋藤兵衛の最大の特徴は、お店がある大徳寺にちなんだ大徳寺納豆(写真の黒い部分)があること。
ちょっぴり塩辛い大徳寺納豆がアクセントとなり、生地の甘さを引き立ててくれます。
緑樹庵清水 金平糖

織田信長の時代にポルトガルから伝えられた南蛮菓子で、緑樹庵清水は日本で唯一、金平糖だけを製造する専門店です。
1粒1粒にしっかりと香りが閉じ込められており、少し噛めばホロっと砂糖の結晶を感じるかのように溶けていく食感が別格です。
香りはサイダーやメロン、イチゴ、ミルクなど多岐に渡ります。
亀屋清永 清浄歓喜団

亀屋清永でしか販売していない、見た目が特徴的なお菓子。
奈良時代に唐から伝わり、見た目や作りは当時から変わっていないようです。
ごま油で揚げられており、非常に硬め。中にはこし餡と上品なお香が練り込まれています。
俵屋吉富 雲龍

京都御苑から西に位置する俵屋吉富が、近所の相国寺に依頼されて作った和菓子が雲龍です。
相国寺が所蔵する雲龍図から着想を得たとされています。
丹波大納言小豆を使用した小倉餡を、しっとりとした村雨餡で巻いて作られており、とにかく小豆のふくよかな香りと甘さを堪能できます。
小豆が好きな人にはたまらないと思います。

