神輿洗
7/24の還幸祭が終わり、神輿から御霊が本殿に戻された後日、お祭りに使用した神輿を倉庫に戻す前に神輿を祓い清めるための神事が神輿洗です。

大松明に点火された「をけら火」。
炭を落としながら八坂神社から四条大橋まで進むことで神輿が通る道を清めるための儀式です。

その後八坂神社から宮本組を先頭に神輿が出てきて四条大橋にて神輿洗の神事が行われます。

神輿洗に使われる神水は、当日の朝10時ごろに四条大橋から鴨川(宮川)の水を汲み上げたものです。
四条大橋から松原橋までの鴨川はお宮さんの水を汲むエリアということで「宮川」と呼ばれています。
五花街の一つである宮川町は、この宮川が地名の由来となっています。
神輿洗でふりかけられる水を浴びると一年間無病息災で過ごせると言われていますが、関係者以外がこの水を浴びることは距離的に難しいです。
※写真は宮本組より提供
祝提灯行列
祝提灯行列は神輿洗の際に祇園祭の終わりを祝うために行われます。
祇園町の店舗がハモや鳥居、鯛、おたふくなど演技の良いユニークな提灯を製作して神輿が通る四条大橋で神輿を出迎えします。
神輿を八坂神社にお見送りした後は、祇園町北側、南側のエリアを行列が巡行し、祇園祭の終わりを賑やかにお祝いします。

宮本組や四若会のみなさんの行列の横で可愛らしい提灯を持ってお祝いしているのが祝提灯行列。
ちなみに提灯行列の中で、黒い蒸気機関車の提灯を持っているのは管理人です。

神輿洗が終わったら祇園町北側と南側を提灯行列が巡行する。
行列の構成は子ども、女性、芸舞妓を含む祇園町に住むみなさん。
提灯の他に、囃子方の軽快な演奏も行われている。
このお祝い提灯が祇園祭の大きな行列は最後となり、7/29の神事済奉告祭、7/31の疫神社夏越祭を経て1ヶ月におよぶ祇園祭は終了となります。
※写真は宮本組より提供