京都祇園祭は八坂神社のお祭りで約1100年の歴史があり、京都を襲う天変地異や疫病の流行から守護することを目的として始まったと言われています。
毎年7月の1ヶ月間、京都市内は神輿渡御、宵山、山鉾巡行など、多岐に渡る神事で祭り一色に染まります。
祇園祭の日程
※スケジュールは2022年のもので、中止または短縮で行った神事もあります
7/1 | 吉符入り |
7/1 | 長刀鉾町お千度 |
7/2 | くじ取り式 |
7/5 | 長刀鉾稚児舞披露 |
7/7 | 綾傘鉾稚児社参 |
7/10~7/14 | 山鉾建て |
7/10 | 神用水清祓式 |
7/10 | お迎え提灯 |
7/10 | 宮出し/神輿洗 |
7/12~7/13 | 前祭山鉾曳き初め |
7/13 | 稚児社参 |
7/13 | 久世駒形稚児社参 |
7/14~7/16 | 前祭屏風祭 |
7/14~7/16 | 前祭宵山 |
7/15 | 伝統芸能奉納 |
7/16 | 献茶祭 |
7/16 | 石見神楽の奉納 |
7/16 | 前祭日和神楽 |
7/17 | 前祭山鉾巡行 |
7/17 | 神輿渡御/神幸祭 |
7/18~7/21 | 山鉾建て |
7/20 | 後祭山鉾曳き初め |
7/21~7/23 | 後祭宵山 |
7/23 | 煎茶献茶祭 |
7/23 | 琵琶の奉納 |
7/24 | 後祭山鉾巡行 |
7/24 | 花笠巡行 |
7/24 | 神輿渡御/還幸祭 |
7/25 | 狂言奉納 |
7/28 | 神輿洗 |
7/29 | 神事済奉告祭 |
7/31 | 疫神社夏越祭 |
神用水清祓式
神輿洗を行う午前10時前に四条大橋から鴨川の水を汲み上げてお祓いを行います。
祓い清められた神水は四条大橋南東に置かれ、夕刻に四条大橋で行われる神輿洗を待ちます。
※2022年は神輿洗が八坂神社境内で行われたため、神水は四条大橋には置かれませんでした。
山鉾建て
長刀鉾、月鉾などの大型の鉾から順次鉾建てが行われます。
鉾は釘を一切使わない「縄がらみ」と呼ばれる手法で組み立てていき、大型の鉾は3日程度で完成されます。
宮出し/神輿洗
八坂神社境内の神輿庫から素戔嗚尊(すさのおのみこと)、櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)、八柱御子神(やはしらのみこがみ)を乗せた3基の神輿が担ぎ出され、午前中の神用水清祓式で祓い清められた神水で神輿洗が行われます。
2022年は短縮して行われましたが、2023年は通常通り行われました。
伝統芸能奉納
7/15 15:00から八坂神社の能舞台にて和歌や能、琴の演奏などが行われます。
献茶祭
7/16 午前9:00から八坂神社本殿にて献茶祭が行われ、世の中の平和と茶道の発展を祈願します。
式の終了時には長刀鉾町によるお囃子の演奏も行われます。
石見神楽
7/16 18:30ごろから八坂神社にて石見神楽が披露されます。
年によって演目が異なり、2023年は塩祓、天神、恵比須、塵輪、大蛇 の5つが披露されました。
前祭/宵山
宵山では各町会所において粽やお守り、御朱印配布の他、各町が保有する山鉾巡行の日に鉾を装飾する懸装品や美術品を間近で見学ができます。
一部の町では鉾上で祇園囃子の演奏が行われ、四条通周辺は囃子の音色があちこちで音色がこだまします。
前祭山鉾巡行
前祭では23基の山鉾が巡行。
巡行開始直後の麸屋町通では山鉾が東の神域(八坂神社)へと進むための結界を解く「注連縄切り」が行われます。
四条河原町、河原町御池では舵を持たない山鉾の進路を一気に方向転換する辻回しは一番の見どころです。
神輿渡御/神幸祭
前祭の山鉾巡行により洛中が清められた日の夕刻に、八坂神社に鎮座していた3基の神輿が洛中の御旅所へと出発します。
八坂神社正門を出て、祇園交差点の石段下に差し掛かった際は神輿を高く担ぎ上げ、時計回りに神輿を回転させる「差し回し」を行います。
寺町の御旅所に到着した3基の神輿は、この日から後祭の山鉾巡行が終わる日までの間、この場所で市民を見守ります。
琵琶奉納
後祭山鉾巡行の前日に八坂神社で琵琶奉納が行われます。
約3時間に渡って12演目が披露されます。
後祭宵山
後祭は前祭とは違い、出店や歩行者天国がなく、静かな雰囲気で囃子の演奏が行われます。
後祭山鉾巡行
前祭では11基の山鉾が巡行。
2022年は長らく休み山となっていた鷹山が196年ぶりに巡行に復活しました。
神輿渡御/還幸祭
後祭の山鉾巡行が終わった日の夕刻、巡行を見届けた3基の神輿が洛中の御旅所から八坂神社へとお帰りになられます。
八坂神社到着後は神輿に乗せた神霊を本殿に移す御神霊遷しが行われます。