管理人は広島県、兵庫県、京都府と住所を変えていて、京都府は2024年9月時点で5年目になります。
京都に来てから今まで住んでいたところでは無い文化や県民性があり驚いたところを今回はまとめてみました。
これから京都に引っ越しをする、観光で訪れる方もこの情報を知っていると共感が得られると思います。
地理は全て通り名で考える
京都は平安京ができたときからの街並みが現代でも残っていることが多く、かつての平安京が置かれていた土地は洛中と呼ばれています。
洛中は碁盤の目のように縦横綺麗に街並みが整備されいて、それぞれの通り名には名前がつけられています。
例えば八坂神社や河原町駅が通る通り名は「四条通」、京都タワーや東本願寺に面している通りは「烏丸通」などです。
そしてそれぞれの通り名が交差する場所は縦と横の通り名を使って、四条烏丸(四条通と烏丸通が交わる場所)、河原町御池(河原町通と御池通が交わる場所)と表記し、地元の人がどこかに出かけるときは目的地がどの通り名に面しているかを最初に頭に入れ、今自分がどこの通りを移動しているのかを常に考えています。
もちろん地元の人は通り名のほとんどを順番通りに覚えているので、地図を見る必要なく目的地にたどり着くことができます。
私は京都に移住して知り合いと初めて合流するときは通り名という概念がなく、「河原町三条で合流しよう」と言われて「四条河原町駅の間違いかな?、いやだとしたら普通は三条と指定しないよな?あ、三条駅のことかも!」と意味がわからない解釈をして三条駅でずっと待っていたことがありました。
それまで住んでいた兵庫だと合流するのはほとんどが駅の改札前でしたから、交差点で合流するという考えがなかったんです...
タクシーに乗るときも通り名を言わないと運転手さんが戸惑うこともあるようです。基本的に京都市民は山鉾町以外の町名を覚えていません。
チェーン店が少ない
以前住んでいる神戸市だと三宮駅周辺は銀だこ、CoCo壱、なか卯などの飲食店が集中していて、仕事帰りに寄る楽しみがありました。
京都の場合、チェーン店が集中しているエリアは少なく点在しているイメージがあります。
河原町駅の場合、駅から徒歩すぐにはマクドナルド、モスバーガー、サーティーワン、すき家くらいで、三条通にかけて松屋、ガスト、ケンタッキー、CoCo壱、なか卯が点在しています。
チェーン店があったとしても土日の中心部のお店は観光客の外国人がかなり多く、とても地元民が気軽に寄れる環境ではありません。
チェーン店の良さは早く食べれる点なのに行列に並んでまで食べたいとは思えません...
これには理由があり、京都は古くから商いを続けている個人経営の飲食店が多く、さらに中心部の土地の少なさや高騰からチェーン店の出店が難しいためです。
ちょっと土地が空いても新しいホテルの建設が多いです。
一乗寺や伏見、桂などの郊外だと車で寄れる規模の大きいチェーン店があります。ここまで来ると地元民がほとんどです。
京都発祥の天下一品や餃子の王将、ラーメン横綱、魁力屋など京都ラーメンのチェーン店の巡ってみるのも京都の楽しみ方です。
祭でたびたび交通規制が行われる
京都は昔ながらの神社や寺が多いので祭が非常に多い地域です。
特に京都三大祭に挙げられる祇園祭、葵祭、時代祭は規模が大きく、街中を神輿が通る際は車の交通を寸断してまで祭を優先させます。
祇園祭では神輿はもちろん、有名な山鉾巡行が行われる日はもちろん、7月の1ヶ月間のほとんどはメインストリートの四条通の片側車線を封鎖するようにどーんと山鉾が建てられているので、通勤ラッシュ時には渋滞が発生します。
三大祭のほかにも、規模の大きい神社、規模の小さい神社に関係なく神輿の巡行が多々あり、例えば今宮神社、下御霊神社、上御霊神社、熊野神社、平野神社、大豊神社、松尾大社、伏見稲荷大社なども神輿の巡行がありますので京都に住んでいると頻繁に神輿を見る機会があります。
私は普段は市内で車に乗らないので不便さは感じないですが、市内で車に乗っている方はどんな心境なのか少し気になる点ではあります。
ゴミを出しにくい
京都に移住する前は兵庫県に住んでいたのですが、そのとき当たり前に出していた金属ゴミやタンボールを京都では捨てることができないことに驚きました。
京都は燃えるゴミやペットボトル、プラスチックは毎週京都市のゴミ回収車が回収してくれるのですが、通販で大量にたまる段ボールや、ちょっとした小型家電は回収してくれません。
じゃあどうやって処分したらいいのか、引越ししたときはすごく困って必死に処分方法を調べた記憶があります。
結論、京都市では地域の自治体や役所、大型スーパーなどで段ボールや小型家電などの回収を行っていて、自分でその場所に持っていく必要があります。
幸い私の住んでいるマンションは段ボールを捨てることができたようなのでわざわざ遠くに持っていく必要はありませんでしたが、炊飯器や蛍光灯、電源コードなどは上記のマップから回収地点を探して持っていっています。
テレビ、冷蔵庫などのリサイクル対象の家電に関しては日本中でリサイクル料金が発生しますが、スピーカーやホットプレートなどの小型家電には該当しない中型家電も費用が発生する点が非常に不満です。
出身地である広島県では無料で回収してくれていましたので、先日両親が車で京都に来た際は電子レンジ、スピーカー、ホットプレートを持って帰ってもらいました。
出身地の感覚で言うと家電をお金を払ってまで捨てる行為がありえません。
異常な多さの喫茶店やパン屋
京都はパンとコーヒーの消費量が全国でもトップクラス。
その結果が納得いくほど喫茶店やパン屋さんが乱立している印象です。普段コンビニは使わないので、コンビニより喫茶店のほうが多いのではと錯覚するほどです。
私が住んでいる東山区でも徒歩5分圏内に知っている限り5件の喫茶店があり、休日の開店直後には店内がいっぱいになるほど人気のお店もあります。
喫茶店は観光客より地元の人のほうが多い印象です。
京都人は朝から湯豆腐や納豆、味噌汁を食べているという印象がありましたが、地元民は朝からパンやナポリタン、コーヒーを楽しんで、日中は観光客に和菓子や和食を販売していると想像しただけで面白いです。
京都でよく見る喫茶店は前田珈琲、イノダコーヒ、小川珈琲ですね。
パン屋が喫茶店を一緒に運営しているところも多いです。朝できたてのパンとコーヒーの組み合わせは最高です。
管理人はパン屋と併設の喫茶店と、ナポリタンとたまごサンドが置いてある喫茶店が好みです。
エレベーターは左右どちらでも立ち止まる
関西のエレベーター事情は、右側が立ち止まるレーン、左側が歩いて進むレーンという暗黙の了解のようなルールが存在します。
関西以外の地域だと左右が逆になるのですが、京都だと観光客や外国人が多く、関西のルールを知らない方が多いのか左右どちらも立ち止まることが多くエスカレーターの流れが停滞しがちです。
観光客が少ない地元民エリアでも右左の規則性を感じることがないので、私がエスカレーターを使う際は前の人が左で止まったら私も左に、前の人が右に止まったら私も右に...というように後ろの流れを止めないように気をつけています。
なので結論、京都のエスカレーターは右左関係なく、前の人に合わせることが一番正解かなと思います。
和風アレンジしたグルメ
京都のグルメといえば親子丼やだし巻きなど出汁と卵を使ったグルメが有名です。
そんな京都はもちろん和風グルメ以外にもハンバーガーやラーメン、イタリアンも楽しめます。
しかし「さすが京都!」と思う点もたくさんあり、ハンバーガーに使うソースに豆腐を練り込んでいたり、ラーメンのスープが酒粕ベースだったりと一見和風とは縁の無さそうなグルメにも和の要素を取り入れてアレンジしていることが多いです。
マルシンの天津飯は今までの天津飯とは概念が変わります。醤油の味が濃い和の天津飯です。卵も3つ使っているほどボリューミーです。
祇園白川ラーメンの味噌ラーメンは炙り味噌を使用しているため普通の味噌とは違い香ばしさを感じます。
遊ぶ場所が少ない
京都観光といえば神社仏閣!
逆にそれ以外だと京都水族館やマンガミュージアム、府立植物園や美術館、叡山電鉄や嵐山トロッコの観光列車くらいでしょうか。
観光目的なら十分楽しむことができますが、京都の地元民は観光地にわざわざ遊びに行くことは少ないです。
じゃあ地元民は土日に何しているの?と疑問に思いますよね。
その答えは移住して4年目でも謎です。管理人はまだ行ったことのない神社仏閣が多くあるので飽きてはいないです。
地元で育った高校生や大学生が遊ぶような場所はイオンモールや寺町通のゲームセンター、食べ歩き程度しかなく、若い人はわざわざ大阪に行って遊んでいるという話は聞いたことがあります。
100万人都市の割に夜が暗い
京都市は景観条例などの影響があって夜はネオンや街灯が制限されている場所が多いので、近隣の大阪や神戸のような夜景ライトアップという概念があまりありません。(清水寺や知恩院などの有名寺院は季節限定でライトアップしますが...)
夜なのに街全体が薄暗く、音も静かなのでちょっと不安になります。