全国的に有名なラーメンチェーン天下一品は実は京都が発祥である。
総本店はラーメンの激戦区と言われている一乗寺・北白川エリアにあり、総本店にしかない限定メニューがあるということで天下一品ファンの聖地とされている。
管理人は京都に住んでいながら、総本店には一度も行ったことがなかった。お昼時に店の前を通るとたいてい外に行列ができているので億劫になっていたからだ。
しかし今回は時間の都合がついて、平日の11時に行けることになった。

平日月曜日の10:50くらいに到着。休日のお昼時となると店の外に10数人もの列ができているが、今日は1人しか並んでいなかった。

開店前にも関わらず、店員さんがオーダーを取りに来てくれた。おそらく入店後スムーズに提供してくれるのだろう。とてもありがたい。

今回注文したのは総本店限定メニューの豚重羽根つき餃子定食。スープは屋台の味。管理人はこってりスープがあまり好みではないので、屋台の味が限度なのだ。
値段は税込で1840円とラーメンチェーン1食分にしてはかなり高めにはなってしまうが、ラーメンと豚重という組み合わせが今まで見たことなく非常に興味深く感じた。

ちなみに総本店限定メニューは豚重だけでなく、牛すじラーメンもある。ラーメンに牛すじが合うのかは知らないが、牛すじといえば兵庫県の鉄板焼きの店に多くある印象で、京都のラーメンチェーンで牛すじというのもいまいち受け入れ難くはある。とはいえ総本店が自信を持って続けているのだからさぞ美味しいのだろう。
次回はこの牛すじラーメンを注文したい。

さて、11時の開店になったので入店。カウンター席は20席、テーブル席が4席くらいのコンパクトな店内。開店直後はさほど来店していなかったが、20分後には全体の8割くらいの席が埋まるほどになった。天下一品は店の回転率が高いので、平日なら12時前でもさほど並ぶことなく入店ができそうだ。

さて、開店前に注文をしたのですぐにラーメンが到着した。

ラーメンを見て気づいたのだが、器に総本店と堂々と印字されている。これをみると総本店に来たんだという実感がさらに湧いてより美味しく食べれそうな気がする。
ラーメンは屋台の味で麺は細め。スープの上側は比較的あっさりした味わいで、下側に行くほどこってりに近づいていく。2種類のスープを同時に味わっているようで面白い。

ラーメンチェーンの楽しみのひとつがサイドメニューだ、だいたい焼き飯、唐揚げ、餃子の3つをローテーションするのだが今回は餃子。羽付き餃子はかなり珍しい。
食感はとてもふわふわで、焼き目もほとんどない。管理人はかなり焦げ目のついたバリバリの餃子が好みなので天下一品の餃子はそこまで好みではなかった。

さて、これが総本店限定の豚重だ。容器がちょっと高級感のあるデザインでかなり食欲が湧いてきた。
豚肉はロースで、とてもふわふわ。そして甘だれがとても素晴らしい。今まで食べた豚重の中でも一番美味しいと思うほどだった。豚肉があまりにも美味しいのでご飯がみるみる消えていく。正直ご飯の量が少なくてもっとほしいくらいだ。
豚肉ばかり食べていると脂っ気で胃もたれするように感じるかもしれないが、フレッシュなネギが緩和してくれるので、最後まで美味しくいただくことができた。

ラーメンのスープがなくなってきたらやること。それは味変だ。
天下一品ではラーメンのタレと豆板醤みたいなものが各テーブルに用意されている。管理人が好きなのはラーメンのタレだ。このタレは酢の要素が強く、こってりスープに酸味を与えることができる。ちょっと最後のほうでこってりに飽きてきたところにフレッシュな酸味が加わるとまた新しいスープに生まれ変わる。
ラーメンのスープは全部飲むと体に悪いとかよく言われるが、管理人はいつも全部丁寧に味わっている。天下一品のスープの最後のほうはかなりドロドロしているが、それはそれで趣があって良い。
さて、今回は豚重羽付餃子定食というボリューミーではあったが、直前にサイクリングをして腹ペコのベストな状態で食したので、体の隅々まで栄養が行き届いたような気がする。
豚重があまりにも美味しいのが衝撃で、なんならラーメン目当てではなく豚重単品を3つくらい頼みたいくらいにはハマってしまった。
次回は別の限定メニューの牛すじラーメンにも挑戦したい。

