来来亭について
来来亭は1997年に滋賀県野洲市で創業し、京都風醤油味の鶏ガラスープに背脂を振りかけた背脂ちゃっちゃ系ラーメンを売りにしています。
全国で250店舗以上あり、店舗数でいうと天下一品と同じくらいの店舗数になります。
滋賀県を代表とするチェーン店ですが、実はルーツは京都にあり、伏見区にあったラーメン店が経営不振で閉店していたところを来来亭創業者の豆田敏典がレシピを引き継いだことから始まっています。
来来亭の本店が滋賀県ではあるのですが、ルーツが京都にあるため、京都府民と滋賀県民の間で「うちが発祥だ!」とイザコザが発生したりしています。
来来亭はどんなラーメン?
来来亭は京都では有名な系統である背脂ちゃっちゃ系ラーメンに当てはまります。
背脂ちゃっちゃ系とは醤油スープの表面に仕上げとして、豚の背脂をチャッチャとふりかけることが特徴で、あっさりとしたスープとコクのある背脂により奥行きのあるラーメンになります。
同じ系統のラーメンでも各店舗によって特徴が異なり、来来亭の一つの特徴としてスープに唐辛子が含まれている点でしょうか。
あっさりした鶏がらスープ、コクのある背脂の中にかすかに感じる唐辛子のピリッとした感じで味が引き締まるような感覚があります。
京都では1949年創業の中華そばますたにが京都の背脂チャッチャ系ラーメンの発祥と言われています。
魁力屋も京都のみならず全国にチェーン展開していて知名度が高いです。
唐辛子を抜いてみると味にどんな変化がある?
来来亭の特徴である唐辛子。
もし唐辛子を抜きにしたらどんな味になるのか非常に興味が湧いた管理人。
実はそこまで唐辛子は好きではないので「別に無くても成り立つのでは?」との見解で来来亭にとっては禁忌の行為かもしれない挑戦をすることに。
今回は伏見にある新堀川店を訪れて唐辛子抜きの実験をしに行きました。


今回注文したのはB定食(ラーメン+唐揚げ+半チャーハン)

麺は大盛り、トッピングのネギは多めで注文。いつもはスープの上に見える赤い唐辛子はありません。
じっさいに味わってみるといつも通りあっさりの鶏ガラスープにコクのある背脂...でも何か足りない...
背脂の主張がいつもより強いというか獣臭を感じるようになったというか...
あと味わいもフラットな印象になってキレを感じない。
実験をした結果、唐辛子が味を引き締め、キレを出す役割を果たしていたことが判明した。
唐辛子が苦手な人でも、量はとても少なめで唐辛子の辛さは感じないので、唐辛子抜きで注文するのはぜひ避けてほしい。来来亭本来の美味しさが損なわれてしまう。