京都市は京都御所がある中心部の洛中、南は伏見桃山城、北は貴船山と実は南北に広く渡って名所が存在します。
今回訪れた高雄エリアの神護寺は緯度で見ると上賀茂神社や源光庵と同じくらいですが標高は神護寺が200m、源光庵が160m、上賀茂神社が88mとかなり標高が高めです。
今回はおそらく市内からのバスがほとんど出ていない時間帯を狙って、自転車朝6時前に河原町三条エリアをスタートし、朝7時台に神護寺に到着。
朝日に照らされる山門の光景を目にすることができましたし、本来の開門時間より少し早く中に入ることができほとんど参拝者がいない中でゆったりできました。
撮影時間7:30。まだだれも人がいないなかこの光景を独り占めです。
ちょうど朝日が登り始めた時間でしたので、山門がちょっとオレンジ色の朝日に照らされています。
標高が高い位置にある神護寺ですので、早朝は辺りが霧に包まれています。
神護寺の歴史は781年、平安遷都の最高責任者であった和気清麻呂が私寺として高雄山寺として建立したことに始まります。
和気清麻呂の没後、空海が唐からの帰国して数年の812年、一時的に高雄山寺に居住しここで真言密教の儀式を行いました。
京都で真言宗と言えば真言密教の根本道場・東寺が知られていますが、弘法大師が東寺を託されたのは823年のこと。
唐で学んだ密教を国内で初めて伝え始めた場所が神護寺になりますので、真言宗において神護寺は歴史的に重要な場所になります。
824年に子息の真綱、仲世により高雄山寺と和気清麻呂が建立した神願寺の2つの寺を合併し現在の寺名、神護寺となります。
開門直後の金堂へ向かう階段。
両脇の紅葉は最盛期を迎えています。
金堂から望む五大堂と毘沙門堂。
参拝者のほとんどが存在に気づかない多宝塔。金堂の裏側にあります。
帰り際の金堂。太陽の位置が高くなり、両脇の紅葉がより明るく見えます。
神護寺は麓から400段の階段を登り切って山門、境内からさらに階段を上がって金堂に行かないといけないのでかなり体力が必要です。