夏の期間(8/9~8/16)に清水寺で行われる千日詣りは、1日のお参りで千日分のご利益があるとされています。
この期間は普段は中に入ることができない本堂内々陣の特別拝観が行われる貴重な機会です。
さらに8/14~8/16は夜間拝観もありますので、青紅葉に浮かび上がる清水の舞台や緋色にライトアップされた三重塔なども鑑賞できます。
今回は夜間拝観の初日である8/14の千日詣りに行ってまいりました。
清水寺についてサクッと紹介
京都市東山区に位置する清水寺は北法相宗の寺院で778年、奈良の興福寺で修行していた賢心が夢で「北へ清泉を求めて行け」とお告げを受けたことで北へ向かい、やがて辿り着いた音羽山で湧き出す滝を見つけます。
この滝の源泉を辿っていくと行叡居士という修行僧と出逢います。
行叡居士は賢心に観音力を込めたという霊木を授け「あなたが来るのを待ち続けていた。どうかこの霊木で千手観音像を彫刻し、この観音霊地を守ってくれ」と言い残し去って行きました。
賢心は「行叡居士は観音の化身だ」と悟り、以後、観音霊地を守ることになりました。
これが清水寺とはじまりだと言われています。
その2年後、音羽山に鹿狩りに来た武人の坂上田村麻呂が音羽の瀧で賢心と出会います。
賢心は坂上田村麻呂に観音霊地での殺生を戒め、観世音菩薩の功徳を説きました。
その教えに深く感銘を受けた坂上田村麻呂は後日、十一面千手観世音菩薩を御本尊として寺院を建立し、音羽の瀧の清らかさにちなんで清水寺と名付けました。
ライトアップ

三重塔。左に見えるレーザービームは本尊である観音菩薩の慈悲を象徴する青色の光線です。

奥の院から見る清水の舞台。人は少ないのは皆が本堂の特別公開の列に並んでいるため。
紅葉のライトアップは奥の院も舞台も人でごった返しているので今回のような人の少なさは貴重な体験です。

本堂内々陣の特別拝観について
普段は清水の舞台や奥の院が人でごった返しているのですが、今回は内々陣に入るための行列が拝観入口にまで並んでいました。
係員によると40分待ちとのことでしたが、8/14の19:55分に並び始め、20:20に中に入りました。
本尊の後ろ側にも幻想的に蝋燭の光が灯っており、1本300円で蝋燭を購入でき願い事を書くことができます。
本堂右横には無料で千日詣りのお札が配布されていました。
本尊の正面では観音様のご縁を結ぶための紐があり、紐を持ちながら祈願をしました。


夜間拝観ということもあり、御朱印がいただける場所はここだけで1種類の御朱印でした。