洛陽六阿弥陀めぐりの始まりは4番霊場開基の木食正禅上人が発願し、毎月の功徳日に霊場の1番〜6番を順番にめぐり、これを3年3ヶ月連続で続けると無病息災・家運隆盛・祈願成就、往生安楽が叶うとされています。
管理人は同日に1番から6番までめぐる気力がなかったので、時期はバラバラでめぐりました。
功徳日
1月15日、2月8日、3月14日、春の彼岸、4月15日、5月18日、6月19日、7月14日、8月15日、9月18日、秋の彼岸、10月8日、11月24日、12月24日
一番 真如堂

天台宗の寺院で正式には真正極楽寺という。
円仁が阿弥陀如来を延暦寺の常行堂に祀り、984年に戒算が移転。
現在地に移転したのは応仁の乱後に焼失した際に再建した。
本堂は市内の天台宗では最大。
二番 永観堂(禅林寺)

浄土宗西山禅林寺派の総本山で、正式には禅林寺という。
開山は当初は浄土念仏の道場であった。
阿弥陀如来は永観が念仏の行道中に「永観、おそし」と言葉を発して振り向いたことから「みかえり阿弥陀」と呼ばれる。
寺宝の山越阿弥陀図は国宝。
三番 清水寺 阿弥陀堂

観音巡礼としても信仰される清水寺。
阿弥陀堂は本堂の奥にある。
北法相宗の大本山で本尊は十一面千手観音。
780年にこの地に鹿狩りに来た坂上田村麻呂が、僧の延鎮に殺生を戒められて、千手観音を祀るお堂を建立したことがはじまり。
清水の舞台は国宝。
四番 安祥院

五条坂にある浄土宗の寺院。
942年に朱雀天皇によって乙訓郡に創建された仁王護国院という天台宗寺院が始まりで、後に浄土宗となる。
荒廃が進むが、養阿が現在の地に再興。
地蔵堂には養阿作の地蔵菩薩が安置され日数を限って祈願すれば願いが叶うとされる「日限地蔵尊」、「日限さん」として親しまれている。
安政の大獄で最初の捕縛者となった梅田雲浜の墓がある。
五番 安養寺

新京極商店街の近くにある浄土宗西山禅林寺派の寺院。
本堂の阿弥陀如来の台座八葉蓮華が逆さになっていることから倒蓮華寺(さかれんげじ)と呼ばれている。
本堂が六阿弥陀めぐりの日は本堂の拝観ができ、横から台座w見ることができる。
六番 誓願寺

浄土宗西山深草派の総本山。
天智天皇の勅願所として奈良に建立され、平安京に遷都後に誓願寺通小川に移転。
現在地に移ったのは寺町の造営のため豊臣秀吉の命を受けたため。
当時は塔頭が18もあったが、火災や明治時代に府知事の槇村正直による新京極通の開発などで現在の規模にまで縮小。
第五十五世の安楽庵策伝上人は僧侶でもあり、醒睡笑という笑い話を集めた著書は後世に落語のタネ本となったことから安楽庵策伝上人は落語の祖と称される。