茶道の世界では秋のお茶の席に使われる和菓子に「松風」があります。
京都人にとって松風はたまに耳にする和菓子で、百貨店などの老舗和菓子店で見かけることがあります。
管理人が個人的に勧める京都のお土産第2位(暫定)にランクインしている松風を今回は紹介します。
松風はどんな和菓子?
松風は小麦粉に麦芽から作った飴と味噌を混ぜた生地を発酵させ焼き、表面に白胡麻を散らせたものになります。
見た目は和風のカステラをしていますが、味や食感はまるでカステラとは異なるので見た目とのギャップに驚きます。
大徳寺前の松屋藤兵衛は京都松風御三家の一つ
紫野、大徳寺前の松屋藤兵衛は京都の松風御三家(亀屋陸奥、松屋藤兵衛、松屋常盤)の一つとして挙げられます。
場所は北大路通に面しているかつ、この風格なのですぐに見つかると思います。
松風で有名ではありますが、店内には織姫、ふやきなどその他の和菓子も販売しています。
大徳寺納豆がアクセントの松屋藤兵衛の松風
松風は自宅用と贈答用に分かれており、主に包装に違いがあります。
松風10個入りは自宅用が980円、贈答用が1080円になります。
日持ちは購入日から4日と少し短いので要注意です。
最初のインパクトはカステラですが、白胡麻があること、さらに松屋藤兵衛がある大徳寺周辺で有名な大徳寺納豆という、一般的な納豆とは違う煮た大豆を麹菌で発酵させたものを表面に散らしています。
断面を見るとカステラというよりパンのような感じで、食感は見た目とは裏腹にかなり弾力があります。
生地は麦芽飴と白味噌を加えられているので、和風の上品な甘さがあるのですが、甘さの奥から大徳寺納豆特有の塩味がやってきて、より甘さが引き立てられるような味わいです。
滅多に出会えない幻の福耳
松屋藤兵衛ではごく稀に店頭に福耳という松風の端っこの切り落としを購入できるようです。
福耳はある一定の数が集まってからしか店頭に現れないので、予約などが不可です。
ちなみに管理人は福耳を見たことがないですが、いつか出会ったときには迷わず購入したいと思います。
店舗情報
住所 | 京都府京都市北区紫野雲林院町28 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
定休日 | 木曜日(不定休あり) |
電話番号 | 075-492-2850 |