寺町御池通にそびえる立派な建物。
京都市民の税金を使って高価な茶室や、議場、漆塗りのエレベーターなど、財政難で市の破綻の危機と言われている中、市民の怒りを買うような多額の費用を投入して工事が続けられている京都市役所です。
市役所って生活している上では訪れる機会はないのに、税金がこんな使われ方をしていると知ると腹が立って来ます。
管理人の経験上、区役所は転入届や年金、保険の手続き、図書館の利用などで訪れる機会はありますが、市役所は京都に来て約4年一度も訪れる機会はありませんでした。
せっかく京都市民として納税しているのなら、京都市役所は市民にとってどんな恩恵があるのか、初めて京都市役所を知るために訪れてみました。
ゼスト御池から地下通路を通って京都市役所内へ
ゼスト御池に行くとゴージャスな地下通路がありますが、これが噂の京都市役所への地下通路です。
普段は市役所に用がないので、素通りしてきましたが今日は勇気を持って足を踏み入れていきます。
両脇を見てみると、広島の原爆の絵展、京都市役所の耐震構造についての説明、京都の施設紹介など幅広いジャンルの展示があります。
通路と通った先にはフリースペースがあり、誰でも利用ができるようです。
営業中のちょっとした休憩や軽作業、ちょっとした会談などに利用しても良いですね。
エスカレータを使い1Fに上がっていきます。
正面玄関のステンドグラス
1Fの御池通から入ってすぐの正面玄関でおしゃれなステンドグラスがあります。
京都の四季が9枚のステンドグラスで表現されています。
右上から桜(どの場所がモチーフになっているのでしょうか)、牛車の車輪、五重塔、左上から紅葉、大文字、三条大橋。
左上から梅、渡月橋、嵯峨野の竹林。
京の伝統工芸誂え時計
正面玄関エレベーターの向かいの壁にあります。
2021年に改修工事が終わった際に設置された時計。
内部には清水焼や西陣織、京扇子などのオブジェが埋め込まれており、現時刻の時針と分針が当たっているオブジェがライトアップされる仕組みになっています。
訪れた時刻は9:40分で、10と9番目の文字盤がライトアップされています。
10は京仏具、9は京扇子のオブジェでした。1~12の文字盤全てのライトアップを見るために何度も見に来たくなりますね。
漆塗りのエレベーター
1Fのエレベータの扉には漆塗りをの金属加工が施されています。
ほぼ京都市役所内で勤務している人しか見られない豪華なエレベーターです。
次はこのエレベーターを使って屋上に上がってみます。
屋上庭園
この屋上では日向ぼっこやお昼ご飯のスペースに良いですね。
下を覗くと御池通が見えます。11月は街路樹の紅葉が見られます。
遠くには京都タワーが。
1Fフリースペース
1Fにもフリースペースがあります。
無料のウォータースタンドもあり、マイボトルに給水ができます。
電光掲示板には市役所からのバスの時刻表も表示されています。
資源ごみ回収ボックス
正面玄関左には資源ごみの回収ボックスがあります。
京都市はゴミの捨て方が非常に不便で、一般ゴミ以外は自治体の回収拠点や区役所、市役所、ホームセンターやスーパーなどの施設に持って行く必要があります。
京都市民は遠慮なく市役所を利用しよう
税金の無駄遣いと言われている京都市役所ですが、せっかく納税しているなら京都市役所の施設を利用してみると怒りも少しは収まります。
行政の手続きなどの用事がなくても、フリースペースで読書をしてもよし、ちょっとした世間話や商談をしてもよし、飲料水を汲みに来てもよし、屋上でお弁当を食べてもよし。できることはたくさんあることを知りました。
一般市民は京都市役所の職員にとってはお客様なので、遠慮なく利用しましょう。
管理人はよくカフェや鴨川沿いのベンチ、図書館で仕事や読書をするのですが、今後は京都市役所も利用したいと思いました。