京都の和菓子といえば生八ツ橋が有名ですが、贈答用にするにはちょっと物足りなさが...
せっかく京都に行くなら京都通と思われるような老舗店で和菓子を購入したいものです。
私は京都初心者のころは贈答用の和菓子を駅で簡単に購入していましたが、せっかく住んでいるなら老舗の本店で直接買いつけようかなと思い色々な店舗に足を運んでいます。
出町ふたばの豆餅や金平糖の緑樹庵清水もおすすめしたいところですが、私が贈答用に最も購入する和菓子店が八坂神社石段から南に見える亀屋清永という和菓子店です。
外観からいかにも老舗という風格が出ていますね。
亀屋清永について
京都でのお菓子は主に神仏へのお供えや、天皇をはじめ一部の貴族にしか食べることのできない貴重品でした。
16世紀中頃にはポルトガルからの宣教師により金平糖やカステラなどの砂糖を使ったお菓子が広まります。
桃山時代には千利休らによるお茶の普及により京都でのお菓子作りが盛んになります。
亀屋清永の創業は1617年といわれ、江戸時代には選ばれた28軒の禁裏御用達の菓子店の一つとして京菓子の発展に大きく貢献しました。
近所の神社仏閣からもお墨付き
禁裏御用達の伝統は今でも健在で、ふと上の方を見てみると、近所の八坂神社や知恩院をはじめ、南禅寺や延暦寺まで京都市内でも広く和菓子を納めているようです。
今でも法要や神事などのお供物として使われていることがわかります。
日本で唯一の清浄歓喜団
亀屋清永の名物がこの清浄歓喜団というお菓子。
聞いたことの無い名前だと思いますが、日本でこのお菓子を販売しているのは亀屋清永だけです。
しかも日本で最古のお菓子で、奈良時代に中国から伝わりました。
袋のような見た目は、千年前に伝わった当時の形を留めています。
見た目はかりんとうのような感じで、ごま油で揚げた香りがします。
触ってみるとカチカチで、とても歯では噛み砕くことができません。
食べ方としては、底の丸い部分を指で押し上げるような感じで力を加えると割ることができます。
口に入れると上品なごま油とお香が練り込まれたこし餡が上品に混じり合っています。
その他の商品
清浄歓喜団以外にも、豊臣秀吉が北野大茶会に使用した麩のやき、羊羹や煎餅なども豊富にあります。
祇園周辺に来られる際はぜひお土産に買ってみてください。
アクセス
本店
京都市東山区祇園石段下南
営業時間:8:30~17:00(水曜日定休)
京都高島屋店
京都市下京区四条通河原町西入真町52番地
京都高島屋・地下1階 京菓匠
京都伊勢丹店
京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町
ジェイアール京都伊勢丹・地下1階