歴史と文化の街、京都。
平安神宮のある岡崎エリアの京セラ美術館や京都国立近代美術館、京都駅近くの鉄道博物館、烏丸のマンガミュージアムなど、多くのジャンルの美術館、博物館、資料館がたくさんある。
東山区の豊国神社やかつて京の大仏殿が存在した方広寺のすぐ近くにある京都国立博物館では絵画、彫刻、陶磁器、書跡、考古資料など、京都の歴史に関わる作品や、海外の作品など様々な展示が行われている。
京都の観光といえば清水寺や東寺、八坂神社などの寺社が多くなりがちだが、寺社で建造物や仏像、屏風絵などに触れた後に、ここで深掘りをしていくとより京都の面白さを体感することができるはず。
京都国立博物館について

1897年に帝国京都博物館として開館。現在の明治古都館(重要文化財)は開館当初からの本館で建築家の片山東熊の設計。
平成知新館は2014年の開館で谷口吉生の設計で現在の展示は平成知新館で行われている。
国宝約30件、重要文化財約200件もの作品、その他所蔵品を合計すると1万件を超える。
常設展示(国宝、重要文化財、新集品他)

常設展示では博物館が所有する1万件以上の作品の中から数千点が期間ごとに公開される。
下記が所有する主な国宝の一部だが、全てが同日に展示されていない。期間を分けて通い続けるとようやく全ての作品を見ることができる。
作品名 |
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崇福寺塔心礎納置品 |
金銅小野毛人墓誌 |
金銅威奈大村骨蔵器 |
五智如来坐像 |
古今和歌集巻第十二残巻(本阿弥切本) |
手鑑「藻塩草」(二百四十一葉) |
紙本墨画淡彩天橋立図〈雪舟筆/〉 |
紙本墨画蓮池水禽図〈俵屋宗達筆/〉 |
明恵上人歌集〈高信筆/〉 |
絹本著色釈迦金棺出現図 |
寂蓮懐紙 一品経懐紙一帖のうち |
山越阿弥陀図 |
山水屏風 |
十二天像 |
餓鬼草紙 |
病草紙 |
金光明経(目無経) |
阿須賀神社伝来 古神宝類 |
日本書紀(岩崎本) |
世説新書巻第六残巻(規箴・捷悟) |
漢書 楊雄伝 |
金剛般若経開題残巻(空海筆) |
日本書紀 神代巻 上下(吉田本) |
千手千眼陀羅尼経残巻 |
一品経懐紙 |
浄名玄論 |
紺紙金字大宝積経(高麗国金字大蔵経)巻第32 |
芦手絵和漢朗詠抄 |
万葉集 巻第九残巻(藍紙本) |
新撰類林抄 |
稿本 北山抄 |
特別展
特別展では季節ごとにテーマを変えて開催され、その時期にしか見られない名作や文化財が一堂に会する。
2025/07/08~2025/08/24 修理完了記念 特集展示 重要文化財 釈迦堂縁起

清涼寺(嵯峨釈迦堂)が所有する重要文化財「釈迦堂縁起」6巻の公開。
清涼寺の本尊である釈迦如来の由来を狩野元信が色鮮やかに描き出している。
施設情報
住所 | 京都市東山区茶屋町527 |
営業時間 | 9:30~17:00(金曜日は20:00) |
休館日 | 月曜日(祝日・休日の場合は開館、翌火曜日休館)/年末年始/他 |
観覧料 | 一般700円、大学生350円 |
決済方法 | クレジットカード、QR決済等対応 |
公式HP | https://www.kyohaku.go.jp/jp/ |