起源・歴史
863年、真言宗の僧侶であった弘法大師の弟子真紹僧都によって禅林寺は真言密教の道場として始まります。
その後僧侶が永観律師に変わる。永観律師は自らを「念仏宗永観」と名乗るほど弥陀の救いを信じ、境内に薬王院という施療院を建てました。
現在も境内にある悲田梅は貧しい病人に施したと言われています。
永観律師から僧侶が源頼朝の帰依を受けた真言宗の学匠静遍僧都に変わったことを機に真言密教と奈良で盛んだった三論宗系の浄土教寺院となり、その後浄土宗の寺院となりました。
宗派
浄土宗西山禅林寺派(総本山)
浄土宗の開祖である法然上人の教えを受けた西山證空上人が浄土宗西山派を開祖。
禅林寺派は浄土宗西山派から分裂した宗派の一つで禅林寺を総本山とします。
また、現在残る浄土宗西山派は禅林寺派の他に、誓願寺を総本山とする浄土宗西山深草派、光明寺を総本山とする西山浄土宗があります。
境内マップ
http://www.eikando.or.jp/keidaizu.html
見どころ
見返り阿弥陀
http://www.eikando.or.jp/eikando.html
永観堂の本尊である阿弥陀像ですが、ここの阿弥陀像は顔が正面に向かず、後ろを振り返った構図になっています。
1082年の早朝、永観律師が阿弥陀堂で念仏していたところ、突然阿弥陀像が壇から降りてきて永観律師を先導するかのように行道を始めました。
これに驚き立ち尽くしていたところ、「永観、おそし」と阿弥陀像に声をかけられました。
以来阿弥陀像は当時の姿のまま変わらず、慈悲のかたちを私たちに示しているそうです。
多宝塔
上部は円形、下部は方形の二重塔。五重塔のように、屋根の下に伸びる心柱に九輪と水煙が付いているのは珍しい。ここから京都の町並みが一望できる。
公式ガイドブックより
臥龍廊
山の斜面に沿って諸堂とつなぐ階段。屋根の反りが龍の背中に似ていることからこの名前が付けられた。
御朱印とオリジナル御朱印帳
永観堂の四季
新緑
紅葉の名所として知られる永観堂は新緑の季節もおすすめです。
青々と生い茂る紅葉や苔によって一面の緑の世界が広がります。
紅葉
境内には約3000本の紅葉があり、毎年11月下旬に見頃を迎えます。
夜は紅葉ライトアップも行われ、毎年多くの人が訪れます。
一番の撮影スポットは多宝塔と阿弥陀堂を背景に放生池に紅葉が映り込む場所です。
雪
住所 拝観時間 拝観料 公式ホームページ
住所 | 京都市左京区永観堂町48 |
拝観時間 | 通常時 9:00~17:00 紅葉ライトアップ 17:30~20:30 |
拝観料 | 通常時 大人600円 小人400円 秋の寺宝展 1000円 |
公式ホームページ | http://www.eikando.or.jp |
アクセス・交通情報
電車 | 地下鉄東西線蹴上駅から徒歩15分 |
バス | 河原町駅・京都駅から市バス5号系統に乗車し、南禅寺永観堂道で下車後徒歩3分 |
車 | 専用駐車場あり(紅葉の季節は閉鎖) |
自転車 | 専用駐輪場あり |