起源・歴史
光孝天皇の御願により造営が始まりましたが、光孝天皇は完成を待たずして崩御、宇多天皇に引き継がれ、仁和4年(888年)に金堂の落慶供養が真然を道師として行われ仁和寺と名付けられました。
904年には宇多天皇が仁和寺に御室と呼ばれる僧坊を建てて移り住むことになったことから仁和寺は「御室御所」と言われるようになります。
平安時代には78または108とも言われる子院がありましたが、1119年、1468年の応仁の乱、1887年と度重なる火災で多くの伽藍を焼失したため創建当初の建造物の構図などが不明となっています。
応仁の乱では東軍に境内を焼かれ、本尊は攻撃前に持ち出されていたため焼失は免れました。
その後長い年月の間再興は行われませんでしたが、徳川家光による伽藍の再興で建てられたものが現在の仁和寺の姿になります。
宗派
真言宗御室派(総本山)
真言宗は806年、唐より帰国した空海により高野山金剛峯寺を道場として開創しましたが、空海の弟子に任せた仁和寺、醍醐寺などの寺院が独立した傾向を持つようになり1800~1900年にかけて各派が独立し、現在は真言宗御室派、真言宗醍醐派、真言宗小野派などがあります。
見どころ
五重塔
京都市では醍醐寺、法観寺、東寺、そして仁和寺にしかない五重塔。
仁和寺の五重塔は1644年に創建、京都の五重塔のなかでは一番歴史は浅く、各層の屋根の大きさが同じという特徴があります。
内部には大日如来、その周りに無量寿如来など四方仏が安置されています。
通常内部は非公開ですが、稀に特別公開が行われます。
仁王門
仁和寺の仁王門は創建が1641年から1646年、現在は京都三大三門(南禅寺、知恩院、仁和寺)に挙げられます。
純和様の楼門で、門正面の左右に金剛力士像、後面には唐獅子像が安置されています。
御朱印
境内図
https://ninnaji.jp/precincts/
仁和寺の四季
紅葉
住所 拝観料 拝観時間 公式ホームページ
住所 | 京都府京都市右京区御室大内33 |
拝観料 | 御所庭園 大人800円 霊宝館(期間限定) 大人500円 御室花祭り 大人500円 |
拝観時間 | 3月~11月 9:00~17:00 12月~2月 9:00~16:30 |
公式ホームページ | https://ninnaji.jp |
アクセス・交通情報
電車 | 京福電鉄御室仁和寺駅から徒歩3分 JR花園駅から徒歩15分 |
バス | 京都駅から市バス26号系統に乗車し御室仁和寺で下車 京阪三条駅から市バス10号または59号系統に乗車し御室仁和寺で下車 |
車 | 専用駐車場あり(有料) |
自転車 | 専用駐輪場はありませんが、仁王門下のスペースに駐輪している方が多いです。 |