2024年は辰年ということで、京都の龍神を祀る神社やお寺が注目を集めています。
今回紹介する神泉苑にも龍神を祀る社があり、御池通の名前の由来となった法成就池には龍神が住んでいるとの言い伝えがあります。
京都の歴史において神泉苑はとても重要な存在で、祇園祭発祥の地、桜の花見の発祥の地、空海による雨乞いの地...
神泉苑は平安遷都の年から歴史がありますので、神泉苑を知ることで京都の深い歴史について知ることができるのでぜひ一度足を運んでいただきたいスポットです。
起源・歴史
神泉苑の始まりは794年の平安遷都の際に、大内裏の南に造営された禁苑(天皇専用の庭園)から始まります。
嵯峨天皇は当時の花見で主流であった梅の花見ではなく、神泉苑では桜の花見を行ったことが桜の花見の発祥とも言われています。
863年には蔓延した疫病を退散する目的で御霊会という祭礼が開かれ、それ以来毎年のように御霊会が開かれるようになります。
869年には祇園社(八坂神社)の神輿を神泉苑に渡御する祇園御霊会が開かれますが、これが現在の祇園祭のルーツになったと言われています。
鎌倉時代以降は荒廃し、室町時代には東寺の管轄に置かれ、現在の姿が江戸時代に再興されたものになります。
宗派
東寺真言宗の寺院で本尊は聖観音
御朱印とオリジナルご朱印帳
1枚300円
受付時間は9:00~17:00です
桜の季節限定で書き置きの御朱印も登場します
オリジナルご朱印帳は4色
※ご朱印とオリジナルご朱印帳は2021年の情報です。
見どころ
法成就池
現在の御池通の名前の由来となった神泉苑の池は当時はとても広大で現在の8倍の大きさとも言われており、現在の大きさにまで縮小したのは二条城築城の際に外堀として使われたためです。
池には善女龍王という龍神が住んでいると言われています。
善女龍王社
824年に京都の街を干ばつが襲ったため空海らによって雨乞いの祈祷が行われました。
その祈りによって善女龍王が現れ雨を降らせたことから、境内中央の島に善女龍王社を立て龍神信仰が広まるようになりました。
善女龍王は雨を降らす神ではありますが、現在は五穀豊穣や商売繁盛のご利益でも知られています。
法成橋
本堂と善女龍王社を繋ぐ橋で、願い事を一つだけ念じて橋を渡り、善女龍王社に参詣すると、願い事が叶うと言われています。
上記の善女龍王社は神泉苑の敷地に入って目の前に立っているので、そのまま参拝しがちですが忘れず法成橋を通ってから善女龍王社に参拝するようにしましょう。
住所 拝観料 拝観時間 公式ホームページ
住所 | 京都府京都市中京区門前町166 |
拝観料 | 無料 |
拝観時間 | 7:00~20:00 |
公式ホームページ | http://www.shinsenen.org |
アクセス・交通情報
電車 | 地下鉄東西線二条城前から徒歩5分 |
バス | 市バス15号系統神泉苑前で下車し徒歩1分 |
自転車 | 専用駐輪場なし |
車 | 専用駐車場なし |