起源・歴史
794年に平安京が築かれた直後の796年、京都の正面にある羅城門を挟んで左右に配置されるように建立したのが東寺と西寺です。
平安遷都から29年、桓武天皇の後に即位した嵯峨天皇は弘法大師空海に東寺を託したことを境に真言密教寺院となりました。
空海はまず講堂の建立に着手し、同時期から五重塔の工事も始まったと言われています。
平安時代の終わりには源平合戦に巻き込まれ、東寺と西寺は衰退しますが運慶、運慶の子の2代に渡って東寺に活気が戻ります。
対して西寺は1233年に五重塔が消失し、以降は復興することがありませんでした。西寺の爪痕は現在の唐橋西寺町に西寺跡として残っています。
1486年の文明の土一揆で多くの建造物を消失するも桃山時代に復興、その後五重塔は落雷で消失するも1644年に再建し現在に至ります。
宗派
真言宗(総本山)
806年、唐より帰国した空海により高野山金剛峯寺を道場として開創しましたが、空海の弟子に任せた仁和寺、醍醐寺などの寺院が独立した傾向を持つようになり1800~1900年にかけて各派が独立し、現在は真言宗御室派、真言宗醍醐派、真言宗小野派などがあります。
見どころ
五重塔
五度も消失した五重塔ですが、その度に復興。
現在の姿は1644年に徳川家光によって再建されたものです。
四天柱に曼陀羅諸尊が描かれた内部は定期的に開催される特別公開期間において公開されます。
金堂
796年の創建時、金堂は国立の寺院にふさわしい姿が求められ、東寺の建造物で一番初めに着工されました。
天竺と和の双方を取り入れた洋式で、屋根の中央の切り上げは、東大寺大仏殿や平等院鳳凰堂にも見られる形です。
1486年に焼失後、今の姿は関ヶ原の戦いのあとに再建されたものです。
内部には本尊の薬師如来を中心に、右側に日光菩薩、左側に月光菩薩が私たちを見守ります。
不二桜
樹齢120年越えの桜は三重県から寄贈されたもので、種類としては八重紅枝垂桜。
この桜と五重塔をセットで写真に収めるのはカメラマンの定番です。
境内マップ
https://toji.or.jp/guide/
御朱印とオリジナル御朱印帳
御朱印
オリジナル御朱印帳
東寺の四季
桜
紅葉
住所 拝観時間 拝観料 公式ホームページ
住所 | 京都市南区九条町1番地 |
拝観時間 | 開門5:00 閉門17:00 金堂 講堂 8:00~17:00 |
拝観料 | 境内無料 金堂・講堂・五重塔は通常時は500円、特別公開中は宝物館、観智院もセットの拝観料(1000円)に含まれる |
公式ホームページ | https://toji.or.jp |
アクセス・交通
電車 | JR京都駅から徒歩15分近鉄東寺駅から徒歩10分 |
バス | JR京都駅から市バス42号系統に乗車し東寺東門前で下車 阪急大宮駅から市バス207号系統に乗車し東寺東門前で下車 京阪祇園四条駅から市バス207号系統に乗車し東寺東門前で下車 |
車 | 大宮東寺道交差点付近に専用駐車場あり(有料) |
自転車 | 専用駐輪場はありませんが、東寺の境内に駐めるスペースあり |