氏神とは?
氏神とは特定の地域の平和を守る神様のことです。
警察署の管轄もここの地域はA署、ここの川を超えた先はB署と担当の地域が変わりますが、それと同じように考えていただいて大丈夫です。
初詣はA神社、合格祈願はB神社、恋愛成就はC神社と、いくつもの神社を参拝するのは問題ありませんが、本来は氏神様にもお願いすることが理想とされています。
ちなみに私が住んでいる東山区某所の氏神は東山駅と蹴上駅の真ん中に鎮座する粟田神社です。
粟田神社は東山三条エリアを守護する神社で、京都から江戸に向かう際は粟田神社で旅の安全祈願をしていた人が多かったことから、現在でも交通安全にご利益があると言われています。
京都市内各地の氏神
京都市内では大まかに分類すると、北は今宮神社、北野天満宮、上御霊神社、中央部分は下御霊神社、八坂神社、南は藤森神社、伏見稲荷大社、西は松尾大社に分かれます。
空白の地域や地図上の大きな神社の範囲内にも小さな氏神が点在しています。
例えば管理人が住む地域は地図上では空白になっていますが、実際は粟田神社という小さな氏子エリア、付近では岡崎神社や熊野神社、満足稲荷神社、大将軍神社などの氏子エリアが点在しています。
京都市内全体を守る平安神宮
ひとつ特殊な例があり、左京区にある平安神宮は京都市全体を守る氏神となっています。
平安神宮は平安京を作った桓武天皇などが祀られており、京都全体を守る神社として明治28年に建てられました。
日本全体を守る伊勢神宮
さらに範囲が広くなり、日本全体を守る氏神が三重県にある伊勢神宮です。
天照大神を祀る伊勢神宮は日本国土、日本国民を守る大切な存在で、神棚には必ず天照大神の神札が置かれています。
私はマンションに住んでいますが簡易的な神棚を設置し、天照大神と氏神、他に信仰している神社の神札を祀っています。
自分が住んでいる場所の氏神の調べ方
氏神神社の調べ方ですが近所の方に聞いてみるのもいいですし、近所を歩いているとヒントになる光景がいくらかあります。
近所を歩いてみると近隣の民家やお店の正面に氏神神社のお札や道路脇に氏神神社の旗が掲げられていることがあります。
写真は近所の掲示板に貼られていたものです。
年中見かける地域もありますし、氏神神社のお祭りが近づいている期間しか見れない場合もありますが、これをきっかけに自分が住む場所の正確な氏神神社を知ることができます。
また氏神神社のお祭り(神幸祭)では神輿が氏子エリアを通ります。神輿巡行は他の氏神エリアに入らないようにしているようなのでもし神輿のルートでおおよその氏子エリアを把握することができます。
管理人は今住む場所に2年住んでから正確な氏神神社を知ることになりました。初年度はなんとなく八坂神社だろうと思っていたのですが、祇園祭では近所を神輿が通らず、粟田祭では目の前を神輿が通ったことから初めてこの地域が粟田神社のエリアだと気づきました。学区も粟田学区でしたし...
また、どの地域がどの神社の氏神なのか正確に知るためには神社庁に電話で住所を伝えて問い合わせしても知ることができます。
初詣は氏神神社にも参拝を
年末年始は京都市の神社では伏見稲荷大社の大混雑を毎年のようにニュースで見ますが、おそらく地元民に加えて県外からの参拝者も多くいるでしょう。
もちろんご利益にあやかって遠くの神社に初詣に行くのもいいですが、地元の氏神神社にも初詣に行き、1年間私たちを守っていただくようにご挨拶に行くのを忘れないようにしましょう。