起源・歴史
この地には平安時代に檀林寺、鎌倉時代には離宮亀山殿がありました。
1339年、この地に足利尊氏を開基、夢窓疎石を開山として開かれたのが天龍寺で、後醍醐天皇の菩提を弔うことを目的としました。
現在の渡月橋や亀山公園なども寺域とするため、費用確保のために元との貿易を再開、天龍寺船を派遣しました。
天龍寺は当初、元号をとって暦応資聖禅寺と称しましたが、尊氏の弟である足利直義が夢で天に昇る金龍を見たことから天龍資聖禅寺に改められました。
1341年に五山十刹の第二位、1358年に京都五山の第二位、1386年には京都五山の第一位となりました。
その後の1447年の大火災、1468年の応仁の乱による火災の被害が大きく、1500年代まで復興は進みませんでした。
幕末の池田屋事件の後に長州藩が天龍寺を本営を置き立て籠ったことから幕府軍の攻撃に合い、伽藍の多くを焼失、現在の伽藍の多くは明治に再建されたものです。
宗派
臨済宗天龍寺派(大本山)
臨済宗は中国禅宗五家の一つで鎌倉時代に榮西により伝えられ、武家を中心に信仰されました。
日本で最初の禅寺は博多の聖福寺、京都には源頼朝の支援を受け建仁寺が建立、室町時代には足利義満によって京都五山制度が設けられ、鎌倉、室町と政治に結びつきながら発展していきました。
天龍寺派は1345年に夢窓疎石により始まり、大本山を天龍寺とします。
見どころ
曹源池庭園
夢窓疎石作庭の池泉回遊式庭園、庭園では日本で初めての名勝に指定されたのがここ天龍寺の曹源池庭園です。
借景の亀山は後嵯峨天皇や亀山天皇が火葬された地でもあります。
池に映り込む亀山・嵐山の光景は特に紅葉の季節が一番綺麗に映ります。
御朱印
境内図
http://www.tenryuji.com/visit/
天龍寺の四季
紅葉
住所 拝観料 拝観時間 公式ホームページ
住所 | 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68 |
拝観料 | 庭園 高校生以上500円 小中学生300円 諸堂 庭園拝観料に300円追加 法堂 500円 |
拝観時間 | 8:30~17:00 |
公式ホームページ | http://www.tenryuji.com/index.html |
アクセス・交通情報
電車 | 京福電鉄嵐山線嵐山駅からすぐ JR嵯峨野線嵯峨嵐山駅から13分 阪急嵐山駅から15分 |
バス | 京都駅から市バス28号系統に乗車し嵐山天龍寺前で下車 河原町駅から市バス11号系統に乗車し嵐山天竜寺前で下車 |
車 | 専用駐車場あり(有料) |
自転車 | 専用駐輪場あり(無料) |
駐輪場への行き方は門から境内を直進すると宝厳院への曲がり角があるのでここを左折すると見えてきます。