京都市左京区の下鴨神社近くにある「旧三井家下鴨別邸」。
大正時代に整えられた三井家ゆかりの別邸で、国の重要文化財に指定されている歴史的建造物です。
実はこちらの建物には喫茶スペースもあり、美しい日本庭園を眺めながら抹茶スイーツや和菓子を楽しむことができます。
今回は人気の和スイーツ「自家製濃茶ゼリー」をいただいてきました。
喫茶の内容や料金、喫茶室の雰囲気に加え、歴史ある建物や庭園の見どころも写真付きで紹介します。
旧三井家下鴨別邸とは?重要文化財に指定された歴史ある建物

旧三井家下鴨別邸は、下鴨神社の南側に位置する三井家ゆかりの歴史的建造物です。
かつてこの場所の北側には、三井家の祖先を祀る「顕名霊社(あきなれいしゃ)」がありました。
旧三井家下鴨別邸は、三井家の人々が顕名霊社に参拝する際の休憩所として整備されたもので、1925年(大正14年)に完成しました。
建物は、明治時代に建築されて後に移築された「主屋」、大正時代に増築された「玄関棟」、江戸時代後期にさかのぼる「茶室」から構成されています。
異なる時代の建築様式が一つの敷地に残されていることも特徴で、2011年には国の重要文化財に指定されました。
秋には主屋2階・3階望楼の特別公開も


通常公開されているのは玄関棟や主屋1階、庭園などですが、期間限定で主屋2階や3階の望楼が特別公開されることがあります。
特に3階の望楼は、屋根の上に設けられた展望スペース。周囲に窓が設けられ、京都の街並みや東山の景色を望むことができます。
2026年の秋は11月19日(木)〜12月6日(日)に特別公開が予定されており、望楼の見学は事前予約優先です。
※特別公開期間中は喫茶営業が休止されるため、カフェを目的に訪れる方はご注意ください。
旧三井家下鴨別邸のカフェメニュー
旧三井家下鴨別邸では、歴史ある建物の中で和スイーツやお茶を楽しめる喫茶サービスが用意されています。
訪問時には、次のようなメニューが案内されていました。


| メニュー | 料金 |
|---|---|
| 抹茶セット(温・冷) | 700円 |
| 自家製濃茶ゼリー | 750円 |
| 白玉ぜんざい(温・冷) | 600円 |
| 抹茶ケーキセット | 1,100円 |
| 小川珈琲・紅茶 | 500円 |
抹茶セットには京都の老舗和菓子店「亀屋良長」の烏羽玉が用意されているなど、京都らしいメニューがそろっています。
今回注文したのは、自家製濃茶ゼリー(750円)です。
※喫茶の利用には別途入館料が必要です。
旧三井家下鴨別邸の館内を見学
喫茶を利用する前に館内を見学しました。
歴史ある建物の内部には、当時の暮らしや建築の工夫を感じられる見どころが残されています。


館内には障子や木製の建具が残り、窓や開口部からは庭の緑が見えます。
落ち着いた和の空間と、外から差し込む自然光の組み合わせが印象的です。
華やかな観光施設とはひと味違い、歴史ある邸宅ならではの静かな雰囲気を楽しめます。


館内には主屋の間取りや建築の特徴を解説したパネルも設置されています。
建物の歴史を知ってから見学すると、天井や窓、建具などの細かな部分も興味深く感じられます。
主屋から眺める美しい日本庭園

特に印象的だったのが、主屋の座敷から眺める日本庭園です。
大きく開かれた障子の向こうには、苔や飛び石、さまざまな樹木が広がり、まるで一枚の絵画のような美しい光景を楽しめます。
建物の内部から庭園を眺めることで、建築と庭が一体となった旧三井家下鴨別邸ならではの魅力を感じられます。
喫茶室
館内の見学を楽しんだ後は、お目当ての喫茶スペースへ。
喫茶室には4人がけの木製のテーブルが4卓あり、それぞれのテーブルは距離が離れているので落ち着いたティータイムを楽しめそうです。


窓の外には木々の緑が広がり、庭園を眺めながら時間を過ごせるのが魅力です。
大正時代の面影を残す空間で和スイーツをいただけるのは、一般的なカフェとはひと味違う特別な体験です。
自家製濃茶ゼリー(750円)
今回のお目当ては、旧三井家下鴨別邸の人気メニュー「自家製濃茶ゼリー」です。
深い緑色の濃茶ゼリーを中心に、粒あんや白玉、栗が盛り付けられた、見た目にも美しい和スイーツです。

こちらが自家製濃茶ゼリー。ほうじ茶とともに運ばれてきました。
濃茶ゼリーの鮮やかな深緑色が特に印象的です。
濃茶とは、茶道で用いられる抹茶の点て方の一つで、一般的な薄茶よりも濃く練り上げるのが特徴です。

近くで見ると、大きめにカットされた濃茶ゼリーがたっぷりと盛り付けられているのがわかります。
中央にはあんこ、その上には栗が添えられ、周囲には白玉が並んでいます。
濃茶ゼリーの苦味と粒あんの甘味と一緒に味わえるため、さまざまな組み合わせを楽しめるのも魅力です。
濃茶ゼリーの味わいはたしかに見た目の濃い緑色からも想像できるような渋み、抹茶の深い味わいを堪能できました。
ちょっと口の中が苦くなり過ぎたときは粒あんの甘さで緩和。
実に京都らしい一品でした。
カフェを楽しんだ後は日本庭園の散策もおすすめ
旧三井家下鴨別邸の魅力は、建物や喫茶だけではありません。
主屋の南側には美しい日本庭園が広がっており、季節によって異なる風景を楽しめます。

喫茶室の窓からも、木々に囲まれた緑豊かな庭園を眺めることができます。
庭園には苔や池、飛び石などが配置され、自然の風景を生かした趣のある空間になっています。
庭園側から見る主屋の姿も見どころの一つです。
建物の上部には、旧三井家下鴨別邸を象徴する3階の望楼が設けられています。
和風建築の中に取り入れられた特徴的な構造からは、明治・大正期の建築ならではの個性が感じられます。

池を挟んで主屋を眺めると、歴史ある建物と日本庭園が調和した美しい風景が広がります。
池の水面には建物や周囲の木々が映り込み、撮影スポットとしてもおすすめです。
濃茶ゼリーを味わった後は、ぜひ庭園もゆっくり散策してみてください。
料金・営業時間・アクセス
旧三井家下鴨別邸は、京阪電車・叡山電鉄の出町柳駅から徒歩約5分の場所にあります。
下鴨神社の南側に位置しているため、下鴨神社への参拝と合わせて立ち寄るのもおすすめです。
| 施設名 | 旧三井家下鴨別邸 |
| 開館時間 | 9:00〜17:00(最終受付16:30) |
| 休館日 | 水曜日(祝休日の場合は翌日)、12月29日〜31日 |
| 入館料 | 一般:平日500円、土日祝休日600円 中高生:300円 小学生:200円 |
| アクセス | 京阪電車・叡山電鉄「出町柳駅」から徒歩約5分 |
| 電話番号 | 075-366-4321 |
| 公式サイト | 旧三井家下鴨別邸 公式サイト |
カフェ利用時の注意点
旧三井家下鴨別邸の喫茶を利用する際は、通常のカフェとは異なり、施設への入館料が別途必要です。
また、イベントや特別公開などによって、喫茶営業が休止される場合があります。
※2026年11月19日(木)〜12月6日(日)の秋の特別公開期間中は、喫茶営業が休止される予定です。
カフェを目的に訪れる場合は、事前に公式サイトで営業状況を確認することをおすすめします。
