京都駅から徒歩圏内にある東本願寺と渉成園(しょうせいえん)で、2026年10月31日(土)から12月6日(日)まで、秋の夜間イベント「NAKED GARDEN NIGHTS 東本願寺・渉成園」が開催されています。
世界最大級の木造建築として知られる御影堂を彩る光の演出や、歴史ある日本庭園の幻想的なライトアップなど、昼間とは違う京都の風景を楽しめるイベントです。今回は一般公開に先立つ内覧会に参加してきたので、会場の様子を写真とともにご紹介します。
東本願寺は、京都市下京区にある浄土真宗・真宗大谷派の本山。広大な御影堂や、木造建築の二重門として日本一の高さといわれる御影堂門で知られています。
一方、東本願寺の飛地境内にある渉成園は、1653年に造営された国指定名勝の日本庭園。「枳殻邸(きこくてい)」とも呼ばれ、印月池(いんげつち)を中心に、趣ある建物や庭園風景が広がります。
会場は東本願寺と渉成園の2か所で、徒歩約3分の距離にあります。入場受付は東本願寺側となるため、まずは東本願寺から巡るのがおすすめです。
東本願寺|御影堂を彩る光の蓮華と特別公開

最初に訪れたのは東本願寺。夜の境内では、歴史ある建物がやわらかな光に照らされ、昼間とはまた違った表情を見せてくれます。
烏丸通から見上げると、ライトアップされた大きな御影堂門が来場者を迎えてくれます。高さ約27mの門は、夜になるとその堂々とした姿がいっそう際立ちます。
【EX旅先予約限定】御影堂門の楼上を特別公開

普段は地上から見上げる扁額(へんがく)も、近くで見ると迫力があります。建物の細かな意匠に目を向けられるのも、特別公開ならではの魅力です。
通常は非公開の御影堂門楼上ですが、イベント期間中は【EX旅先予約限定】の御影堂門楼上特別観覧付きチケットで入場できます。楼上への入場には別途対象チケットが必要です。
※楼上へは急勾配の階段を上ります。特別観覧エリアは18:00~21:00(最終受付20:30)です。

御影堂門の楼上には、通常非公開の三尊像が安置されています。中央には釈迦如来、その脇には阿難尊者と弥勒菩薩。歴史ある門の内部を間近に見学できる貴重な機会です。
注目したいのが、楼上で楽しめる天井の光の演出です。1911年の御影堂門再建に際し、日本画家・竹内栖鳳(たけうちせいほう)が構想したものの完成しなかった「飛天舞楽図(ひてんぶがくず)」。その世界観を、光の映像演出によって現代によみがえらせています。歴史とデジタルアートが重なる、印象的な空間でした。



御影堂門の楼上からは、広い境内の向こうに御影堂や阿弥陀堂を見渡せます。普段とは異なる高さから眺める東本願寺は、また格別です。
御影堂の前には、小さな灯りが幾重にも重なり、大きな蓮華をかたどる光の演出」が広がります。楼上から見下ろすと、その全体像がよりよくわかります。

カラフルな提灯を片手に夜の境内を散策
会場では、カラフルな提灯の有料レンタル(500円)も用意されていました。
やさしい灯りを手に境内を歩けば、夜の散策がいっそう楽しくなります。
提灯のデザインには、境内の建築装飾に隠れた5種類の生きものがモチーフとして使われています。実際にその姿を探しながら巡るのも、このイベントの楽しみ方のひとつです。


境内で5種類の「生きもの」を探してみよう

境内では「生きもの探索マップ」も見つけました。龍・獅子・象・亀・猿がどこに隠れているのか、実際に探しながら歩いてみました。
龍

まず見つけたのは、手水舎の龍。
管理人は東本願寺の他、いろんな寺院は行ったことがありますが、手水舎にある龍は東本願寺が一番の大きさだと思います。
獅子


阿弥陀堂門の柱をよく見てみると、獅子の姿を発見。夜の境内は細部が見えにくいので、注意深く探すのがポイントです。
象


象の姿は、阿弥陀堂の柱の高い位置に。
建物を見上げながら探してみてください。
亀と猿



最後は亀と猿。大きな御影堂から小さな装飾を見つけるのはなかなか大変でしたが、柱の上部や屋根のあたりまで視線を上げると、その姿を発見できました。


渉成園|月と光に包まれる夜の日本庭園
東本願寺を楽しんだあとは、正面通りを歩いて渉成園へ。こちらは建物の迫力を楽しむ東本願寺とは対照的に、池や木々の風景をゆっくり味わえるエリアです。

ウェルカムドリンクでひと息

東本願寺の入場受付で受け取ったウェルカムドリンクの引換券を、渉成園で利用でき、日本酒・ほうじ茶・昆布だしの3種類から選べました。
印月池|水面に映る月と秋の景色
渉成園の中心となるのが、池泉回遊式庭園の美しさを象徴する印月池(いんげつち)。池の周囲から、さまざまな角度で景色を楽しめます。
イベントでは水面に大きな月や秋の風景が浮かび上がります。光が水面に映り込む様子は幻想的で、しばらく足を止めて眺めたくなる景色でした。


閬風亭|日本酒やおばんざいで京都の夜を味わう


渉成園の客殿・閬風亭(ろうふうてい)では、日本酒やおばんざい、宇治茶を使ったスイーツなど、京都らしい飲食を楽しめます。庭園の景色だけでなく、味覚からも京都の秋を感じられるスポットです。
ほのかな灯りに包まれた和室は落ち着いた雰囲気。歴史ある建物でゆったり過ごす時間も、今回のイベントの魅力だと感じました。


侵雪橋|京都タワーも望める撮影スポット

印月池から園内を進んだ先にあるのが、侵雪橋(しんせつきょう)。橋とその周辺の風景が光に照らされ、奥行きのある夜景が広がります。
ここでは、水面に浮かぶ睡蓮の灯り、侵雪橋、そして遠くの京都タワーが一緒に見えるのがポイント。庭園らしい風情と京都の街並みを一枚に収められる、おすすめの撮影スポットです。

臨池亭・滴翠軒|特別観覧エリアから庭園を眺める

内覧会で案内された内容では、庭園北側の臨池亭(りんちてい)・滴翠軒(てきすいけん)の一部は、ホテルグランヴィアの宿泊者が対象チケットを購入すると入場できる特別観覧エリアです。通常チケットとは観覧できる範囲が異なるため、利用条件を事前に確認してください。
水面を間近に感じる場所から庭園を眺められ、まるで池の上に立っているような感覚に。静かな水辺の景色を、普段とは違った視点で味わえます。






傍花閣|夜の庭園に浮かぶ個性的な楼門
傍花閣(ぼうかかく)は、渉成園を代表する建物のひとつ。一般的な寺院の山門を思わせる位置に建つ、特徴的な楼門です。夜の灯りの中で見ると、その独特の姿がいっそう印象的でした。

園林堂|庭園の中にたたずむ持仏堂

傍花閣の向かいにある園林堂(おんりんどう)は、阿弥陀如来を安置する持仏堂。
庭園の中に静かにたたずむ建物にも、渉成園ならではの歴史を感じられます。
まとめ|京都駅近くで楽しむ、秋の夜だけの特別な風景
歴史ある東本願寺の境内に浮かび上がる蓮華の光と、渉成園の水面に映る幻想的な景色。2つの会場を歩いて巡ることで、同じ夜でも異なる京都の魅力を味わえました。
特に、御影堂門楼上の特別公開や、侵雪橋から望む京都タワーは印象に残ったポイントです。京都駅からも立ち寄りやすいので、秋の夜の観光先を探している方はぜひチェックしてみてください。
※掲載写真・体験内容は内覧会時のものです。開催日やチケットの種類によって、利用できるエリア・内容が異なります。
イベント情報
| イベント名 | NAKED GARDEN NIGHTS 東本願寺・渉成園 |
|---|---|
| 開催期間 | 2026年10月31日(土)~12月6日(日) ※11月6日(金)~8日(日)、25日(水)は渉成園のみ入場可能 |
| 開催時間 | 18:00~22:00 東本願寺:最終入場21:00/観覧終了21:20 渉成園:観覧終了22:00 |
| 開催場所 | 東本願寺:京都市下京区烏丸通七条上る 渉成園:京都市下京区下珠数屋町通間之町東入東玉水町 |
| 入場受付 | 東本願寺側のみ(渉成園では入場受付なし) |
| 公式サイト・チケット | NAKED GARDEN NIGHTS 公式サイト |
※御影堂門楼上などの特別エリアは別途対象チケットが必要です。雨天時は開催予定ですが、荒天の場合は中止になる可能性があります。料金や実施内容の最新情報は公式サイトをご確認ください。
